介護保険で車いすのレンタルはどうすればいいの?料金はいくらくらい?

高齢になると足腰が衰えたり、病気等で歩けないことがでてきます。そのようなときに介護保険サービスを利用して、車いすをレンタルすれば、レンタル価格の1割、または2割負担ですみます。

 

ただし、誰でもが利用できるわけではありません。では、どのような方が利用できるのか、そしてどういった流れでレンタルできるのか、月額の料金はいくらくらいになるのかについてご紹介します。

 

介護保険サービスを利用しての車いすレンタルの流れ

介護保険サービスを利用して車いすのレンタルができるのは、原則、要介護2以上の方です。例外(厚生労働大臣が定める特定の状態像※)を除いて要支援や要介護1の方は利用することはできません。

※厚生労働大臣が定める特定の状態像については、外部サイト(PDF)をご覧ください。

 

すでに介護保険で要介護2以上の認定を受けている方は、ケアマネジャーに依頼してケアプランに車いすのレンタルを盛り込んでもらいます。まだ介護認定を受けていない方は以下の流れになります。

 

まずは要介護の認定を受けることから始めます

介護保険サービスでは、車いすは、購入については、対象になっていません。そのためレンタルで利用することになりますが、利用するには、介護認定を受けていない方は、認定を受けることからはじめる必要があります。

 

まずは、「介護保険要介護認定・要支援認定申請書」をお住いの市区町村窓口にもらいにいくかホームページからダウンロードします。

 

そして、65歳以上の方(第1号被保険者)は、居住する市区町村の各役所や地域包括支援センターに、本人または家族の方が、介護保険要介護認定・要支援認定申請書の他に、介護保険被保険者証(65歳以上の第1号被保険者ひとりひとりに郵送されます)や個人番号カードを持参して、要介護認定の申請を行います。

 

第2号被保険者(40歳から64歳までの方)は、特定疾病(国の定めた16種類の病気)が原因で介護が必要になった場合でのみ医療保険被保険者証を提出して手続きが行えます。

 

また、郵送で申請する場合には、申請書をダウンロード等して必要事項を記入して郵送します。いずれもにおいても認定のための手数料は不要です。

 

その後、認定調査と審査を経て以下の区分により判定が出されます。

認定調査とは、市区町村の職員や役所が委託した介護支援専門員(ケアマネジャー)が自宅などを訪問し、心身の状況、病気やけがなどについて、全国共通の調査票に基づいて本人や家族から聞き取る調査をいいます。

  • 非該当(自立)
  • 要支援(1〜2)
  • 要介護(1〜5)

この中で要介護2以上に該当したならば、介護保険サービスを利用して車いすをレンタル利用することができるようになります。もちろん、介護保険サービスを利用しないで車いすのレンタルをすることはできますが、レンタル料金は全額自己負担になります。

 

次にケアプランを作成してもらう

要介護の認定を受けた方は、居宅介護支援事業者の介護支援専門員(ケアマネジャー)にケアプラン(居宅サービス計画)の作成を依頼します。依頼しても料金は無料でかかりません。

 

このケアプラン(居宅サービス計画)には、本人や家族の希望をもとに、サービスの種類や内容・回数が定められていますから、必要に応じて車いすをレンタルするという流れになります。

 

次は、レンタル業者の選定をします。

車いすのレンタル業者に相談

これといった福祉用具のレンタル業者が見つかったら、車いすレンタルの相談をします。そこの福祉用具専門相談員などが、どのような車いすが適切なのかをアドバイスするために利用者の身体状況、介護状況、生活環境などをお聞きし、最適な車いすを提案してくれます。※これ以降は、各福祉用具のレンタル業者によって流れが異なります。

レンタルの契約

契約内容や料金についての重要事項の説明を受け契約をします。※契約は、車いすが届けられてからおおよそ1週間後に問題がなければ契約する業者もあります。

 

車いすが届けられる

指定した納品日時や場所に車いすが届けられます。身体状況や利用環境に応じた調整、適合を行ってくれます。また、実際に使用しながら、使用法について説明を受けます。ここから1ヵ月単位でレンタルが開始になります。

 

アフターサービス(モニタリング)

業者から定期的に福祉用具の使用状況について連絡があります。そこで、不具合があればメンテナンスや調整を行い必要に応じて交換を行ってくれます。

 

レンタル終了

電話等でレンタル終了を申出すれば解約できます。その後業者が指定の日時に引き取りにきます。

車いすにも種類がある

車いすの種類は大きく分けると下記の2種類になります。そして、それぞれに手動式と電動式があります。

  1. 自走式
  2. 介助式

自走式とは

自走式とは、利用者が自分でこぐタイプの車いすで、タイヤが大きいタイプになります。
そして、自走式にも様々なタイプがあり、それにより料金も異なってきます。なお下記の料金は、介護保険利用時1割の負担額の事例です。

  • スタンダードタイプ:軽量でコンパクトなものになります。月額約370円~400円
  • 多機能・モジュールタイプ:座面の高さや座幅の調整、肘高の調整などができる。月額約500円
  • 六綸タイプ:メインのタイヤの前後に小さなタイヤがついて全部で六綸ついたタイプです。月額約500円~750円
  • ティルト・リクライニングタイプ:座った姿勢を維持したまま座面ごと角度を変えることのできるのがティルトタイプで、背もたれの角度を変えて座面にかかる体圧を分散させることができるのがリクライニングタイプです。月額約1,000円~2,500円
  • 安全装置タイプ:自動ブレーキングなど安全装置付きの車いすです。月額約700円

 

 

介助式とは

介助式は、文字通り介助者が押して利用するタイプになります。自走式と比べ、軽量で持ち運びやすいのが特長です。介助式にもタイプがありますが、自走式とほぼ同じで、料金もほぼ同じです。

 

 

電動式とは

電動式は、電動で移動できるタイプになります。自走式と介助式、それぞれがあります。介護保険を利用した自己負担割合1割の場合のレンタル料は、月額約1,500円~2,700円くらいです。

 

車いすの付属品も介護保険が利用できます

車いすにさらに快適に座れるように付属品があります。付属品として、クッションまたはパッド、電動補助装置、車いす用テーブル、ブレーキの付属品があります。これらも介護保険サービスで利用することができます。下記の料金は、介護保険利用時負担額の事例です。

 

  • 車椅子用クッション:月額100円~200円
  • 車いす用テーブル:月額100円~200円

レンタル料金は日によって計算方法が異なります

レンタルの料金ですが、日割の計算はありません。開始月の日によって計算方法が以下のように異なっています。

 

  • 納品日がその月の15日以前:1ヵ月分全額
  • 納品日がその月の16日以降:1ヵ月分の2分の1の額

 

また、解約日の場合も異なってきます。

  • 解約日がその月の15日以前:1ヵ月分の2分の1の額
  • 解約日がその月の16日以降:1ヵ月分全額

 

開始月と解約日が同月の場合は、1ヵ月分全額になります。

車いすを無料レンタルできる

介護保険サービスを使うわけではなく一時的ではありますが、車いすを無料でレンタルすることができます。無料でレンタルしてくれるのは、市区町村の役所や社会福祉協議会です。

 

レンタルできる期間は、各市区町村の役所や社会福祉協議会で異なっていますが、おおよそ2ヵ月から3ヵ月、長いところで6ヶ月になっています。ただし、継続はできません。

 

利用の仕方としては、以下のものがあります。

  • 退院後の療養や通院の往復に使用
  • 旅行に行くときに使用
  • 田舎から高齢の親が出てくるのでレンタルする
  • 車いすのレンタルが開始されるまで
  • 車いすを購入するまでレンタルする

 

まとめ

介護保険サービスを利用して車いすをレンタルする場合には、要介護2以上の認定が必要になります。ただし、要介護2未満でも、パーキンソン病の状態が変動しやすい、ガン末期の急速的な状態変化などでは、例外的に給付される場合があります。

 

介護保険サービスを利用すれば、レンタル料金の1割または2割負担でレンタルすることができます。
車いすには、大きく分けると2種類あります。ひとつは、自走式で、利用者が自分でこぐタイプになります。もうひとつは、介助式で介助者が押して利用するタイプになります。またそれぞれに電動式があります。

 

手動での自走式と介助式にも種類が以下のような種類があります。料金は介護保険サービスを利用した場合で1割負担の料金事例です。

  • スタンダードタイプ:軽量でコンパクトなものになります。月額約370円~400円
  • 多機能・モジュールタイプ:座面の高さや座幅の調整、肘高の調整などができる。月額約500円
  • 六綸タイプ:メインのタイヤの前後に小さなタイヤがついて全部で六綸ついたタイプです。月額約500円~750円
  • ティルト・リクライニングタイプ:座った姿勢を維持したまま座面ごと角度を変えることのできるのがティルトタイプで、背もたれの角度を変えて座面にかかる体圧を分散させることができるのがリクライニングタイプです。月額約1,000円~2,500円
  • 安全装置タイプ:自動ブレーキングなど安全装置付きの車いすです。月額約700円

以上、「車いすをレンタルする場合の流れと料金について解説」でした。

 

該当カテゴリー:介護保険の基礎
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